2009年07月24日
インスピリッツ大会にチャレンジ
インスピリッツテニスクラブのシングルス大会に参加してきました。
クラスは男子オープンクラスです。
平日の大会では現役テニスコーチの参加も多くレベルも高いとの評判を聞いて、是非上級者に鍛えてもらいたいと自らのレベルも省みず「オープンなんだから良いよね」とエントリーしてしまいました。
会場について車から降りてビックリ。
凄まじい爆音(エンジン音)が!!!!!
なんとテニスコート隣接の駐車場のすぐ隣がカート用サーキットでした。
数台のカートが猛烈な勢いで走っています。
甲高いエンジン音は当然テニスコートにいても聞こえます。
「クウァイエットプリーズ」はとても通用しない様子。
仕方ありません。
このくらいの爆音で集中力を乱されていては、上級者にはなれないのです。
来ました。インスピリッツクラブ本会場。
噂には聞いていましたが、施設的には「・・・」です。
でも良いのです。
強い相手を求めて、テニスをするために来たのです。
ひたすらテニスボールだけに集中するのです
その前に、ちょっとお手洗いに。
ゲゲッ!!ある程度予測はしていましたが、すでに長年常設となっている様子の仮設用トイレが猛烈な悪臭がします。
でも良いのです。
強い相手を求めて、テニスをするために来たのです。
ひたすらテニスボールだけに集中するのです。
会場に早く着きすぎたことと、午前中から雨が降ったり止んだりしていたせいで、前の時間帯の女子シングルスがまだ続いています。
やることもないので、しばし観戦です。
むむむ。長いラリーが続きます。
ボール自体に強力な威力はないものの、憎いほどのコントロールでラリーが続きます。
なかなかレベルが高いな。
中級以上かな、いやオープンクラスかも知れないな、等と思ってみていたらなんと「超初級」でした。
エッ!?『超』初級ですか?これで?マジで?
間違いなく私の通っているスクールの中級か中上級より上手ですよ!?
修羅の国では名も許されぬ修羅でも無茶苦茶強いということか・・・
恐るべしインスピリッツテニスクラブ・・・。
うーん、とすると男子オープンのレベルはどんなに高いんでしょうか。
先ほどまでの意気込みが挫かれてだんだん弱気になってきてしまいました。
そしていよいよ男子シングルスオープン大会の開始。
開始に先立ち参加選手全員で記念撮影のために集合します。
むむむ・・・。
ホームページで過去の試合結果を見たときには、どうみても無謀な挑戦をしてしまったようにしか見えない人が一人や二人は写真に写っていたのですが・・・。
それが今日のメンバーは何ですか!
どっからどうみても若くて真っ黒に日焼けしてスマート体系のバリバリなテニスプレーヤーな感じの人ばかりじゃないですか。
その時ハッと気付きました
そうか、今日の場違いな感じな人は私だったんだ!と。
一つか二つくらいは勝って帰れるんじゃないか、と甘く考えていた私の脳裏に「0勝」「オール0負け」と嫌な考えがよぎります。
そしていよいよ私の無謀な挑戦が始まりました。
第一試合
相手はかなり若い感じで大学生ぽいTさん(試合後に聞いたらやはり現役学生でした)
最初のサーブ練習でいきなり圧倒されます。
スピンなのかスライスなんだか分かりませんが、グググッと曲がってきます。
バックで返球しようとしたらボディに来ました。
癖のあるサーブで苦戦しそうです。
試合は若さあふれるTさんのサーブで始まりました。
なんとかリターンを返してラリーになります。
バックハンドは両手打ちです。最近の若い人は皆両手打ちでフォアもバックも攻撃的です。
Tさんの勢いのあるストロークに押されつつも、序盤はお互いに様子見のようなラリーが続きます。
それでも次第に展開が厳しくなり第1ゲームを落とすと、そのままサービスもブレイクされ一気にゲームカウント0-3にされてしまいました。
やばいやばい。やっぱり強い。
とにかく1ゲーム取ろう、とここで作戦を変更。
フォアハンドでは勝負せず、強くスピンをかけてひたすらミスをしないようにして、バックハンドをスライスにして、その代わり左右に打ち分けつつ時にはTさんのバック側へ浅い球を送って揺さぶることにしました。
これが功を奏したようです。
恐らく最近の学生は強烈なトップスピンで打ち合うことは練習から慣れているのでしょうが、スライス一辺倒でくる相手は不慣れなんじゃないでしょうか。
徐々にTさんのミスが増え始めました。
明らかにこの緩いペースで低い打点でのラリーに焦れつつ対処方法に困っている様子です。
いいぞいいぞ、この調子。
ゲームカウント3-3まで追いつきました。
益々Tさんの表情に困惑の色が浮かんでいます。
きっと、こんなおっさんに負けられない・・・と焦ってきているのでしょう。
よし追いついたぞ、ここらで一丁押せ押せで行くか!と思いかけたその時、先日テニスマガジンの特集「格上の選手に勝つ方法」の内容が蘇りました。
鈴木貴男プロ曰く
「いけると思って調子に乗って戦法を変えてはいけない。焦らず今上手く行っているペースを保つこと。(正確には覚えていませんが、そのような事)」
そうです、相手は今の展開を嫌がっているのです。
自分から展開を変えてどうするのでしょう。
うっかり好投している先発投手を変えて、継投に失敗するようなものではないか、と思い直します。
と同時に宮本輝の「青が散る」の一節も蘇ります。
慌てても焦ってもマッチポイントは近づいてこない。取ったり取られたりしながら1ポイントずつ積上げるしかないのだ。
よし、こうなったらジックリいくぞ!と気合を入れ直します。
そしてゲームカウント5-4と始めてこの試合でリードしたところで自分のサービスゲームがきました。
ここまでダブルフォルトも無く安定したサーブが打てており、最初のサービスゲームこそ取られましたがその後はしっかり危なげなくキープできています。
チャンスです。
最初のポイント、しっかりファーストサーブを入れます。
と、相手のリターンが、ポーンと高いけれども浅いロブになり、サービスラインあたりに落ちてきました。
ん?ミスショットか?と思いつつ意外な返球に戸惑い返球をミスしてしまいました。勿体無い。
気を取り直して次のポイント。
次のリターンもポーンと高いロブで返ってきました。
グランドスマッシュという選択肢もありましたが、ファーストポイントを落としている上に苦手のスマッシュでミスをするのを嫌がって慎重に繋いでいくことを選択してしまいました。
結局、中途半端な返球をしてしまって主導権を握られてミスを誘われます。
そして次のポイントでも同じロブの返球でした。
間違いありません。Tさんは意図的に中途半端なロブで返球してペースを変えるとともに私のミスを誘発しようとしているのです。
そうとわかれば、むざむざその手に乗ることも無い!とこの試合始めてこちらから攻撃に転じたのですが、まさにこれが裏目。
アプローチが甘くなったところを若者らしいパワフルなパスで抜かれ、サービスゲームをブレイクされてしまいました。
これでゲームカウント5-5です。
草トーのルールですから、6ゲーム先取なのでいよいよ最終ゲームに突入します。
いつもなら自分のサービスゲームを落として追いつかれてしまうとそのまま逆転を許してしまうところですが、今日は心構えが違いました。
何せ、格上に挑戦しているのですから負けてもともと、と強い気持ちを維持できました。
それに、先ほどのゲームを落とした理由が明確でしたので、今度はTさんのサービスゲームですから同じ作戦は使ってこれないはずです。
そうなれば、その前までTさんが嫌がっていた私のペースでラリーができるはず、と考えていました。
どうやらその考えは間違っていませんでした。
ダブルフォルトで崩れることを嫌ってか、Tさんはファーストから慎重にサービスを入れてきましたのでリターンで苦しめられることも無く、ラリーは私のペースで展開されました。
結果、6-5 で勝利!
1勝もできないかと思ったのに。
事実、いきなりゲームカウント0-3と劣勢に立たされたのに。
自分のどこにこのような渋とさが残っていたというのでしょうか。
我ながら信じられない逆転勝利でした。
こうなったら、第2試合も勝ちたい!
第1試合が終わってから、改めて冷静に他の試合を観戦しました。
どうやら第2試合で対戦予定のSさんが、今回の出場選手の中では最強のようです。
まさに鉄壁のストロークです。
そして第2試合です。
第2試合からは試合前のサーブ練習がありませんので、いきなり本番のサーブを受けることになります。
そういう時は先にサーブを取って先制パンチで少しでもリードしたいところなのですが、トスに外れてSさんにサーブを取られてしまいました。
Sさんのサーブはスピードと変化はさほどではありませんが、コーナーを的確についてきます。
何とかリターンを返しても主導権はSさんに握られてしまい、あっという間にラブゲームでキープされてしまいました。
第2ゲーム。
サービスゲームですのでしっかりキープしたいところですが、まずは先ほどのTさんとの試合で効果的だった作戦で行ってみることにしました。
ところが、Sさんのストローク力の前にはこの作戦は無力でした・・・。
壁と打ち合っているかのように決してミスをしてくれませんし、ラリーを続けている内に主導権を握られてしまいます。
まさに格が違う、という印象です。
結局このゲームもラブゲームで落としてしまいました。
第3ゲーム。
ポンポンと2ポイント先行され、Sさんの30-0。
なんと10ポイント連取され、未だ私はノーポイントです。
一瞬、マジでこのままノーポイントのパーフェクト負けするのではないか、と思いました。
このままズルズルと情けなく負けてしまうのがいつもの私ですが、今日の私は違いました。
第1ゲームの逆転勝利の余韻が残っていました。
さすがに強い!望むところだ!こうなったら徹底的に攻めるぞ!とここで作戦をチェンジしました。
こちらから左右に揺さぶるのをやめて、バックハンドのスライスをコートの中央に集めます。
そうしてSさんからの角度あるショットを封じておいて、浅い球が来るのを待つことにしました。
「浅い!」と見るや、すかさずアプローチショットを打ってネットプレーで勝負することにしたのですが、この作戦が当りました。
2ポイント先行されている不利を挽回しブレイクバックに成功しました。
これでゲームカウント1-2です。
よーし!と勢い込んだこの時、ポツポツと雨が降ってきたかと思うと、一気にザーザー降りになってしまいました。
止む無く中断し雨宿りになったのですが雨足は強くなる一方で、残念ながら主催者判断で大会は中止となってしまいました。
あのまま試合を続けていたとしても、勝てたとは思えません。
一時の作戦変更でそのままやられ続けるSさんとは思えません。
なにせ自力が違う、格が違うと言う感じなのですから。
それでも、もし私がSさんに勝つことができるとしたら、今日だったのではないかという気もして、続けたかったなぁと残念な気持ちで一杯です。
今回のチャレンジは雨天中止という形で中途に終わってしまいましたが、また有給を使って参加したいと思います。
クラスは男子オープンクラスです。
平日の大会では現役テニスコーチの参加も多くレベルも高いとの評判を聞いて、是非上級者に鍛えてもらいたいと自らのレベルも省みず「オープンなんだから良いよね」とエントリーしてしまいました。
会場について車から降りてビックリ。
凄まじい爆音(エンジン音)が!!!!!
なんとテニスコート隣接の駐車場のすぐ隣がカート用サーキットでした。
数台のカートが猛烈な勢いで走っています。
甲高いエンジン音は当然テニスコートにいても聞こえます。
「クウァイエットプリーズ」はとても通用しない様子。
仕方ありません。
このくらいの爆音で集中力を乱されていては、上級者にはなれないのです。
来ました。インスピリッツクラブ本会場。
噂には聞いていましたが、施設的には「・・・」です。
でも良いのです。
強い相手を求めて、テニスをするために来たのです。
ひたすらテニスボールだけに集中するのです
その前に、ちょっとお手洗いに。
ゲゲッ!!ある程度予測はしていましたが、すでに長年常設となっている様子の仮設用トイレが猛烈な悪臭がします。
でも良いのです。
強い相手を求めて、テニスをするために来たのです。
ひたすらテニスボールだけに集中するのです。
会場に早く着きすぎたことと、午前中から雨が降ったり止んだりしていたせいで、前の時間帯の女子シングルスがまだ続いています。
やることもないので、しばし観戦です。
むむむ。長いラリーが続きます。
ボール自体に強力な威力はないものの、憎いほどのコントロールでラリーが続きます。
なかなかレベルが高いな。
中級以上かな、いやオープンクラスかも知れないな、等と思ってみていたらなんと「超初級」でした。
エッ!?『超』初級ですか?これで?マジで?
間違いなく私の通っているスクールの中級か中上級より上手ですよ!?
修羅の国では名も許されぬ修羅でも無茶苦茶強いということか・・・
恐るべしインスピリッツテニスクラブ・・・。
うーん、とすると男子オープンのレベルはどんなに高いんでしょうか。
先ほどまでの意気込みが挫かれてだんだん弱気になってきてしまいました。
そしていよいよ男子シングルスオープン大会の開始。
開始に先立ち参加選手全員で記念撮影のために集合します。
むむむ・・・。
ホームページで過去の試合結果を見たときには、どうみても無謀な挑戦をしてしまったようにしか見えない人が一人や二人は写真に写っていたのですが・・・。
それが今日のメンバーは何ですか!
どっからどうみても若くて真っ黒に日焼けしてスマート体系のバリバリなテニスプレーヤーな感じの人ばかりじゃないですか。
その時ハッと気付きました
そうか、今日の場違いな感じな人は私だったんだ!と。
一つか二つくらいは勝って帰れるんじゃないか、と甘く考えていた私の脳裏に「0勝」「オール0負け」と嫌な考えがよぎります。
そしていよいよ私の無謀な挑戦が始まりました。
第一試合
相手はかなり若い感じで大学生ぽいTさん(試合後に聞いたらやはり現役学生でした)
最初のサーブ練習でいきなり圧倒されます。
スピンなのかスライスなんだか分かりませんが、グググッと曲がってきます。
バックで返球しようとしたらボディに来ました。
癖のあるサーブで苦戦しそうです。
試合は若さあふれるTさんのサーブで始まりました。
なんとかリターンを返してラリーになります。
バックハンドは両手打ちです。最近の若い人は皆両手打ちでフォアもバックも攻撃的です。
Tさんの勢いのあるストロークに押されつつも、序盤はお互いに様子見のようなラリーが続きます。
それでも次第に展開が厳しくなり第1ゲームを落とすと、そのままサービスもブレイクされ一気にゲームカウント0-3にされてしまいました。
やばいやばい。やっぱり強い。
とにかく1ゲーム取ろう、とここで作戦を変更。
フォアハンドでは勝負せず、強くスピンをかけてひたすらミスをしないようにして、バックハンドをスライスにして、その代わり左右に打ち分けつつ時にはTさんのバック側へ浅い球を送って揺さぶることにしました。
これが功を奏したようです。
恐らく最近の学生は強烈なトップスピンで打ち合うことは練習から慣れているのでしょうが、スライス一辺倒でくる相手は不慣れなんじゃないでしょうか。
徐々にTさんのミスが増え始めました。
明らかにこの緩いペースで低い打点でのラリーに焦れつつ対処方法に困っている様子です。
いいぞいいぞ、この調子。
ゲームカウント3-3まで追いつきました。
益々Tさんの表情に困惑の色が浮かんでいます。
きっと、こんなおっさんに負けられない・・・と焦ってきているのでしょう。
よし追いついたぞ、ここらで一丁押せ押せで行くか!と思いかけたその時、先日テニスマガジンの特集「格上の選手に勝つ方法」の内容が蘇りました。
鈴木貴男プロ曰く
「いけると思って調子に乗って戦法を変えてはいけない。焦らず今上手く行っているペースを保つこと。(正確には覚えていませんが、そのような事)」
そうです、相手は今の展開を嫌がっているのです。
自分から展開を変えてどうするのでしょう。
うっかり好投している先発投手を変えて、継投に失敗するようなものではないか、と思い直します。
と同時に宮本輝の「青が散る」の一節も蘇ります。
慌てても焦ってもマッチポイントは近づいてこない。取ったり取られたりしながら1ポイントずつ積上げるしかないのだ。
よし、こうなったらジックリいくぞ!と気合を入れ直します。
そしてゲームカウント5-4と始めてこの試合でリードしたところで自分のサービスゲームがきました。
ここまでダブルフォルトも無く安定したサーブが打てており、最初のサービスゲームこそ取られましたがその後はしっかり危なげなくキープできています。
チャンスです。
最初のポイント、しっかりファーストサーブを入れます。
と、相手のリターンが、ポーンと高いけれども浅いロブになり、サービスラインあたりに落ちてきました。
ん?ミスショットか?と思いつつ意外な返球に戸惑い返球をミスしてしまいました。勿体無い。
気を取り直して次のポイント。
次のリターンもポーンと高いロブで返ってきました。
グランドスマッシュという選択肢もありましたが、ファーストポイントを落としている上に苦手のスマッシュでミスをするのを嫌がって慎重に繋いでいくことを選択してしまいました。
結局、中途半端な返球をしてしまって主導権を握られてミスを誘われます。
そして次のポイントでも同じロブの返球でした。
間違いありません。Tさんは意図的に中途半端なロブで返球してペースを変えるとともに私のミスを誘発しようとしているのです。
そうとわかれば、むざむざその手に乗ることも無い!とこの試合始めてこちらから攻撃に転じたのですが、まさにこれが裏目。
アプローチが甘くなったところを若者らしいパワフルなパスで抜かれ、サービスゲームをブレイクされてしまいました。
これでゲームカウント5-5です。
草トーのルールですから、6ゲーム先取なのでいよいよ最終ゲームに突入します。
いつもなら自分のサービスゲームを落として追いつかれてしまうとそのまま逆転を許してしまうところですが、今日は心構えが違いました。
何せ、格上に挑戦しているのですから負けてもともと、と強い気持ちを維持できました。
それに、先ほどのゲームを落とした理由が明確でしたので、今度はTさんのサービスゲームですから同じ作戦は使ってこれないはずです。
そうなれば、その前までTさんが嫌がっていた私のペースでラリーができるはず、と考えていました。
どうやらその考えは間違っていませんでした。
ダブルフォルトで崩れることを嫌ってか、Tさんはファーストから慎重にサービスを入れてきましたのでリターンで苦しめられることも無く、ラリーは私のペースで展開されました。
結果、6-5 で勝利!
1勝もできないかと思ったのに。
事実、いきなりゲームカウント0-3と劣勢に立たされたのに。
自分のどこにこのような渋とさが残っていたというのでしょうか。
我ながら信じられない逆転勝利でした。
こうなったら、第2試合も勝ちたい!
第1試合が終わってから、改めて冷静に他の試合を観戦しました。
どうやら第2試合で対戦予定のSさんが、今回の出場選手の中では最強のようです。
まさに鉄壁のストロークです。
そして第2試合です。
第2試合からは試合前のサーブ練習がありませんので、いきなり本番のサーブを受けることになります。
そういう時は先にサーブを取って先制パンチで少しでもリードしたいところなのですが、トスに外れてSさんにサーブを取られてしまいました。
Sさんのサーブはスピードと変化はさほどではありませんが、コーナーを的確についてきます。
何とかリターンを返しても主導権はSさんに握られてしまい、あっという間にラブゲームでキープされてしまいました。
第2ゲーム。
サービスゲームですのでしっかりキープしたいところですが、まずは先ほどのTさんとの試合で効果的だった作戦で行ってみることにしました。
ところが、Sさんのストローク力の前にはこの作戦は無力でした・・・。
壁と打ち合っているかのように決してミスをしてくれませんし、ラリーを続けている内に主導権を握られてしまいます。
まさに格が違う、という印象です。
結局このゲームもラブゲームで落としてしまいました。
第3ゲーム。
ポンポンと2ポイント先行され、Sさんの30-0。
なんと10ポイント連取され、未だ私はノーポイントです。
一瞬、マジでこのままノーポイントのパーフェクト負けするのではないか、と思いました。
このままズルズルと情けなく負けてしまうのがいつもの私ですが、今日の私は違いました。
第1ゲームの逆転勝利の余韻が残っていました。
さすがに強い!望むところだ!こうなったら徹底的に攻めるぞ!とここで作戦をチェンジしました。
こちらから左右に揺さぶるのをやめて、バックハンドのスライスをコートの中央に集めます。
そうしてSさんからの角度あるショットを封じておいて、浅い球が来るのを待つことにしました。
「浅い!」と見るや、すかさずアプローチショットを打ってネットプレーで勝負することにしたのですが、この作戦が当りました。
2ポイント先行されている不利を挽回しブレイクバックに成功しました。
これでゲームカウント1-2です。
よーし!と勢い込んだこの時、ポツポツと雨が降ってきたかと思うと、一気にザーザー降りになってしまいました。
止む無く中断し雨宿りになったのですが雨足は強くなる一方で、残念ながら主催者判断で大会は中止となってしまいました。
あのまま試合を続けていたとしても、勝てたとは思えません。
一時の作戦変更でそのままやられ続けるSさんとは思えません。
なにせ自力が違う、格が違うと言う感じなのですから。
それでも、もし私がSさんに勝つことができるとしたら、今日だったのではないかという気もして、続けたかったなぁと残念な気持ちで一杯です。
今回のチャレンジは雨天中止という形で中途に終わってしまいましたが、また有給を使って参加したいと思います。
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